ご当地万年筆インク旅
巷は万年筆インクブームであるように見えます。 それは私が万年筆やら万年筆インクやらにハマっていて、SNSのフォロワーもそういうことが好きな方を中心に形成しているから、と思っていましたが、先日、美容室に行ったときにこの間いらしたお客さんも「万年筆のインクが大好き」と楽しそうに話してましたよと聞いて、大ブームではないかもしれませんがジワジワときているジャンルくらいにはなっていると思います。
万年筆インクには、万年筆メーカーが出しているもの(万年筆の説明を読むと「うちの万年筆にはうちのインクを入れてよ」と書かれている)」、インクメーカーが出しているもの(万年筆は作ってないから持っているものに入れて使ってね、と必然的になる)、そして、万年筆メーカーやインクメーカーに製造を依頼して、お店またはグループ(中には個人の時も)が発売する、通称「ご当地インク」があります。
「ご当地インク」
汎用的な呼び方をするならば「店舗オリジナルインク」。販売店の方がメーカーに「こんな色を作って発売したいです」と依頼、メーカー側がその色を作り上げ、販売店に確認、その後発注する→納品される→販売するという流れで出来ていきます。
販売店の多くはその地域の名所、名物(食べ物なんかもあるので楽しい)、有名人(歴史上の人物が多い)などをモチーフにストーリーを組み立てて色をイメージしてインクを生み出します。
そんな、地域に密着したインクを狭い意味での「ご当地インク」と呼んでいます。
ただ、地域特有のものでなくても「特定の店舗でしか買えない」というインクを、私は広い意味での「ご当地インク」と呼んでいます。
そんなご当地インク越しに日本各地の名所、名物、有名人を見てみたい。その色・インクの名前にまつわるストーリーを知りたい。
そんな気持ちから、ご当地万年筆インクで旅を始めようとスタートラインにいま立ちます。
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2021.08.14 ふじい なおみ